
Five Questions with NAOMI KOBAYASHI
JW: 現在、あなたのホームはどこですか? また、それはあなたのサーフィンや仕事にどのような影響を与えていますか?
NK: 神奈川県で生まれ、その後、鎌倉の海の側に両親と妹と引っ越しました。物心がついた頃には海が自分の遊び場みたいな感覚で、カニや魚を捕まえて遊んだりしながら、両親がロングボードをしている姿をよく見てきました。外の世界を知る前からサーフィンを見て、気づけば自然と興味を持つようになり、母親に押してもらって一人で波に乗るようになってからは、どんどんサーフィンが好きになりました。
小学校に上がる頃にはプロサーファーになりたいと思うようになりましたが、自分も含め今の日本のサーフシーンはまだまだと思います。コンテストでビッグタイトルを取っても、どんなに美しいアプローチを決めても、大きい波にチャージしてもサーフィンを仕事にできる人間は多くないです。自分のサーフィンの映像や写真が世に出ることにより、その流れを少しでも何か変えていけたらいいなと考えています。あとは、何より海とサーフィンが物凄く身近にある環境で育ったこと、その環境を選んでくれた両親には感謝してもしきれないほどです。
JW: 鎌倉のサーフカルチャーはどんな感じですか?
NK: 鎌倉はリーフブレイクが多く、波のバラエティが豊かな場所なので、スラスターだけでなく、ロングボード、SUPなど様々な種類のボードに乗って、波のコンディションにあったボードのセレクトができる人が多いです。自分が子供の頃は鎌倉出身の若手はそんなにいなかったけど、今は才能のあるグロムも増えているので、これから彼らがどうなっていくかに注目しています。今まで色んな海に入ってきたけれど、やっぱり生まれ育った鎌倉の海は一番落ち着きます。
JW: サーフィンを通して何を表現したいですか?
NK: 唯一無二の存在になって、これからの若い世代から大人まで大きな影響を与えていきたい。いずれはディラン・リーダーやアンディ・アイアンズのように、亡くなった後でもみんなの心の中に残るアイコンになれたら本望です。
JW: 「make it smooth」という言葉がありますが、あなたのユニークなフローのルーツは何ですか?
NK: サーフィンもそれ以外も何でも滑らかにこなしたい、という意味を込めて付けたもので、昔このタイトルでフィルマーのTaku Ogawaにショートクリップを作ってもらったことがあります。これからもmake
it smooth productionからどんどんビデオを出していく予定です。是非それも楽しみにしてください。ユニークなフローに関しては、自分がどうなのかは分からないけど、アンドリュー・ドヘニーとクレイグ・アンダーソン、ボー・フォスターのサーフィンにはかなりインスパイアされました。
JW: JULY WETSUITSのプロジェクトに参加することになってどうですか?
NK: まさかこのチームの中に日本人を迎え入れてくれるなんて、という驚きと喜びがありました。ブランドとしての柔軟性を感じたし、これから映像を残して世界にもまだまだ自分のことを知ってもらいたい。また、これをきっかけに、日本でももっとこのJULYチームの存在を知らしめたいです。星の数ほどいるサーファーの中から自分を見つけてくれた、デーン・ピーターソンの目利きは素晴らしかったと思ってもらえるような存在になり、JULY WETSUITSと共に成長していきたいです。








